「小さき者へ」の感想

小さき者へ
重松清

小さき者へ (新潮文庫)

あらすじ(裏表紙より)
お父さんが初めてビートルズを聴いたのは、今のおまえと同じ歳―十四歳、中学二年生の時だった。いつも爪を噛み、顔はにきびだらけで、わかったふりをするおとなが許せなかった。どうしてそれを忘れていたのだろう。お父さんがやるべきこと、やってはならないことの答えは、こんなに身近にあったのに…心を閉ざした息子に語りかける表題作ほか、「家族」と「父親」を問う全六篇。

------------------------------------------------------------------

「過去を見ていても何も始まらない、未来を見ていこう」
ときどき、こんな言葉を聞くことがあります。
今は誰もが手軽にインターネットが使えるようになった現代に、
この言葉は似合わないような気がします。
自分の知らない世界を手軽に見ることができるから、「不思議 大好き」を肌で感じて未来を夢見るというのは難しいでしょう。
なりたい職業ではなくて、家族を作りたいという未来に関しても、子供を育てる経済状況はどうなっていくか先行き不安です。
未来に明るいものはないのではないかな。

ところで、過去を見ていても本当に何も始まらないのかな?
未来への道って一本しかないように見えるけれど、過去の道というのはいくつも枝分かれしています。
だけど、自分の通ってきた道は一本で、戻ることはできなくて、「あの時あそこを曲がっていれば、今頃違う自分がいた」と思うことは多々あります。
そんな過去だから、成功したこと、公開したこと、たくさんの経験を得て、見直すことによって、自分の描いていく道、未来があってもいいのではないかな。
そんなこと思いました。


重松さんの作品は「お父さん」「家族」をテーマにした作品は多くて、息子・娘の前にある壁は小さいときの自分と似たようなものであるはずだったのにそれに気づかなかったけど、ちょっとした体験で思い出す。
というパターンが多いような気がします。
それに飽きてきたわけではなくて、あまりにも身近な感じがするから気持ちよく読めます。


この本の解説は華恵さん。
解説を書いたときは中学3年生らしい。
ものすごく説得力のある言葉で書いてあって、すばらしいです。とても中学3年生とは思えない。
関連記事


--------------------------------------------------------------------------------------

コメントの投稿

非公開コメント

このブログについて
  • 全記事一覧(時間順)
  • このブログについて
  • 私のプロフィール
  • 当ブログで扱っている動画について
  • 記事違いなコメントのお返事

  • カテゴリー
    twitter
    カレンダー
    09 | 2017/10 | 11
    1 2 3 4 5 6 7
    8 9 10 11 12 13 14
    15 16 17 18 19 20 21
    22 23 24 25 26 27 28
    29 30 31 - - - -
    Amazon
    でたらめな当ブログにぴったりな商品を自動で表示するみたいです。



    月別アーカイブ
    プロフィール

    たづみ

    Author:たづみ
    ・1981年生まれの男
    ・もう少し詳細なプロフィールはこちらで

    最新コメント
    アクセスランキング
    [ジャンルランキング]
    日記
    831位
    アクセスランキングを見る>>

    [サブジャンルランキング]
    会社員・OL
    176位
    アクセスランキングを見る>>