「QED 諏訪の神霊」の感想

QED 諏訪の神霊
高田 崇史

QED 諏訪の神霊 (講談社ノベルス)

あらすじ(裏表紙より)
長野県・御柱祭の最大の見せ場である木落坂で、うねり暴れる御柱から振り落とされ、一人の男が亡くなった。一ヵ月後、諏訪大社の血生臭い神事を調べるため同地を訪れた桑原崇と棚旗奈々は奇妙な連続殺人に遭遇する。「御柱祭」とともに千二百年続く「御頭祭」の意味とは?一連の事件を結ぶ恐るべき因縁が、今明らかにされる。

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前々作(前作は過去にまつわる短編集)の最後で九州が・・・という文章があったので、九州のネタをするのかな?って思っていたら、長野県の諏訪でアレ?と思いましたけど、まあいいか。

以前QEDの時間軸はいつなのか?と疑問に思っていて、御霊将門の文章の中に、「去年、橋本首相が参拝して」という文章からその辺の年代だったのねということが分かりました(以前の感想参照)。
今回はさらに具体的に「先月、長野で行われた第十八回冬季オリンピックの話だ。」という文章があることから、今回は1998年の3月に物語はスタートし、ゴールデンウィークを利用して諏訪に訪れています。

1998年5月って私何してたかな?
高校2年生のころだから、バイトばっかりしてた記憶しかないですね。

小松崎、沙織が付き添わない代わりに、前作の短編の春編(中学2年生)と秋編(高校3年生)で登場した鴨志田翔一くんが登場。
前作の桑原崇、出雲谷拓蔵の二人に言われた言葉「ジャーナリストのような仕事に就くといい」というように新聞記者となって登場。
諏訪の街をナビゲートしていきます。


さて、具体的な感想というか名言ですね。
QEDシリーズの事件に関して一貫して言えていることですが、改めて再認識したのでここで書いておきます。


「つまらないとか、つまらなくないとか、理解できるとかできないとか、そんなことは殺人事件において、誰にも判定で気はしないんだよ、鴨志田」
「どういうことだ?人間が動くためには同期が必要だろう」
「その詮索は無用だと言ってる」
「どうして?」
「たとえば、殺人を犯した男が『思わずカッとなって殺してしまいました』という。この場合の動機は何だ?カッとなったということか?それとも、それ以前に犯人が被害者に抱いていた感情か。もしくは、その感情を抱かせるに至った被害者の行動か。あるいは、その行動を取らせることになった犯人の行為か」
「・・・・・・それは、誰にも分からない。しかし桑原、そんなところまで遡ってしまったら、誰にだって何も分からなくなるよ」
「まさにそういうことだ」「だから、こちら側にいる人間たちは、ある程度の所――自分的に納得のできる場所――に落ち着こうとする。決してこの世には、とんでもない動機――自分の理解の範疇を超えた動機は存在しないし、認められないというわけだ。しかし、数学的に考えても『そんな単純な理由で人を殺してしまうのか?』という意見の存在と同程度の確率で『そんな面倒臭い理由で人を殺してしまうのか』という事件が存在していてもおかしくはないだろう」



殺人事件のような極端な例でなくても・・・例えば恋愛などで自分の理解を超えた他人の言動だったり、恋愛でなくても学校で教わる知識とか学問とか理解できないとき脳がバーストして排除しようとする。
現実逃避したりね、振り返ると自分自身よくありました。
QEDシリーズの最初「言葉は呪」という話は作品内でも今でもテーマの一つであり、自分自身の生活を振り返っても通じているのだと改めて認識しました。
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