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きよしこ
重松 清

きよしこ (新潮文庫)

あらすじ(裏表紙原文そのまま)
少年は、ひとりぼっちだった。名前はきよし。どこにでもいる少年。転校生。言いたいことがいつも言えずに、悔しかった。思ったことを何でも話せる友だちが欲しかった。そんな友だちは夢の中の世界にしかいないことを知っていたけど。ある年の聖夜に出会ったふしぎな「きよしこ」は少年に言った。伝わるよ、きっと―。大切なことを言えなかったすべての人に捧げたい珠玉の少年小説。

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この本を読むまで吃音というものを知りませんでした。
ですのでwikipediaを見てみました。
結構量が多いので、今度じっくり読みますが、成人で約1%、5歳くらいの子供で5%くらいと結構多いのですね。
発症のきっかけとして、ストレスや親の厳格な躾などがあるそうで、自分が親になったときはできるだけ子供目線で育てていきたいです。

さて「きよしこ」なのですが、これは作者の重松清さん自身が吃音症を持つ人のようで、本の始まりに自身をもとにしたお話と書いてあります。
きよし少年は小学1年生の頃から吃音による悔しさからなのか、自分自身の心をよく見ていて、その分大人だったんだろうか?
また、今まで何冊か重松さんの作品を読んで、どの本も「人とのつながり」を大事にしている印象があるけれども、小さい頃からの体験があるからなのでしょうか?

おそらく・・・小説の一部分は小学校か中学校の道徳の教科書に使われていそう(けなしているわけではなく、ほめ言葉)。
哀愁的東京
重松 清

哀愁的東京 (角川文庫)

あらすじ
新作を描けなくなった絵本作家、僕「新藤宏」はフリーライターとして生活していた。
その仕事を通してさまざまな境遇の人に出会い、そしてそこにある何かをスケッチしていく。

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前9章からなる小説で各章にいろいろな境遇をもつ人が現れます。
・経営破たん寸前の企業家
・もうすぐ閉園する遊園地で働くピエロ
・ピークを過ぎたアイドル
・売り上げを落とした編集長
・昭和の時代は売れていた作曲家
・売れずに夢を挫折することになったマジシャン
・生きる意味失ったエリート企業社員
・50代のSM女王
・結婚するホームレス夫婦

ほとんどの章が、僕が最後に出版した絵本「パパといっしょに」がキーワードのひとつ。
作者である僕は「とびっきり明るいものを描いた」はずなので、出会う人は「寂しい物語」と言う。
それはこの小説の中に答えは書いていないので、勝手に推測すると、「パパといっしょに」が描かれた事情がどこか絵・文となって映っていたからなのだろうか?


まあ、暖かいような寂しいような「哀愁的」という言葉にぴったりな小説かと思います。


名言

僕はいつもそうだ。「無理やり」という部分が、ひとよりも弱い。強引にことを進められるのも、ある種の資質や才能によるのかもしれない。「無理やり」ができないぶん、人間関係でもなんでも、ものごとが一瞬にして破綻してしまうということはない。その代わり、あとになってから、もやもやとしたものがいつまでも胸に残ってしまう。
エイジ
重松 清

エイジ (新潮文庫)


あらすじ
ぼくの住んでいる町で通り魔事件が多発していた。
ぼくには関係ないと思っていたら、捕まった犯人は同級生だった。

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主人公のぼく「エイジ」は中学2年生。
文章の中に「今度の土曜日は学校休み」というような記述や、文明の利器「ケータイ電話」を中学生が所持していないところ、書かれた時期等含めて、1990年代後半でしょうね。

通り魔の犯人は同級生だった。
それから、
ぼく・・・通り魔の立場で考える。
ツカっちゃん・・・被害者の立場で考える。
タモツくん・・・世間の立場で考える。
と3人の意見の衝突、考え方がこの小説の読みどころです。
作品から10年近く過ぎていますけど、いわゆる「現代の中学生」が2008年現在にも当てはまっているのではないかな?と思います。
だから、現在中学生の人、教師の人、親になった人にオススメしたい1冊。

中学生が主人公の小説で現代的なもので、今まで読んだことあるものといえば、石田衣良さんの作品「4TEEN 」を思い出します。
4TEENは「ちょっと大人な中学生」という内容で、エイジは「子供っぽい理屈を通す中学生」という感じなのかな?
ま、作者が違うから比べても仕方ないけれど。
そのうち4TEENを読み直して感想書きます。


1990年代後半、その当時私は高校生で、世間をにぎわせたニュースで、通り魔とか殺人と言われて思い浮かぶものといえば、地元で起こった「桶川ストーカー殺人事件」ですね。
犯人は知らない人ですが、被害者となった人は私の通っていた中学の先輩(お会いしたことはありませんが)でしたからね。
だから、私は被害者の立場で考える「ツカっちゃん」の気持ちがなんとなく分かります。
ダイスをころがせ
真保 裕一

ダイスをころがせ!〈上〉 (新潮文庫)

あらすじ
職を失い家族と別居中の健一郎は、ハローワークに通っていた。
そんなときに、高校の時のライバル達彦が現れ、「選挙に立候補するから一緒に戦ってほしい」と頼まれる。
無所属でお金がない状態で選挙を戦う、そんなお話。

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小説の中で小渕総理が亡くなるシーンがあることから、時代背景は1999年〜2000年のお話。
衆議院議員に立候補するには何が必要なのか、細かい描写があるけれどもそれはまったく苦にならない。
それどころか、まったく政治に興味を持っていない自分が恥ずかしくなるくらい、一票の重みの大切さをこの小説では教えてくれます。
だから、選挙には行かないとね。

麻生総理内閣となった現在、議員の総解散は目前となっているようですね。
そして、選挙の論点は「経済をどうするか?」が反映されてくると思います。
もちろん、経済をどうするのかは大事ですけど、目先の利益やその場しのぎの政策ではなく、数年先を考えた信頼できそうな人に投票しに行こうと決めました。

とってもオススメの一冊。
人を殺す、という仕事
大石圭

人を殺す、という仕事―文庫書下ろし/長編ホラー小説 (光文社文庫 (お39-3))

あらすじ(文庫本表紙裏原文そのまま)
僕のもとにある日届き始めた一通の手紙。そこに書かれた指示に従うことで、僕の人生は驚くほど順調だった。手紙のお陰で、今後も幸福な人生が続くと信じていた。それが「殺人」を命じるまでは。従わなかった結果−−母が死んだ。次は妻や娘たちの番だというのだ。あどけない少女、臨月の妊婦・・・・・・僕は次々と手を血に染めていく。邪悪で美しい、傑作「暗黒小説」!

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ホラー小説です。


「人を殺す、という仕事」と書いてあるのだから、人を殺しているわけなんですけど、その動機っていうのがいまいちでした。
いや、自分の妻・娘が人質になっていて、それと引き換えというのはわかるのですが、その大元となっているもの、つまり手紙をだしている方の動機ですね。
手塚治虫さんのなんかの作品にありそうな、ハリウッドか何かの映画で何度か使われていそうなネタが動機なようで、ちょっとがっかりな気がします。

ですけど、家族との明るいシーンと、どす黒い殺人シーンがいったりきたりするところのメリハリはいいですね。
この小説でいいところはそこですかね。

あとがきは・・・「人を殺すという仕事がしたいのは、僕自身なのかもしれない」と堂々と書いてあるのがすごいです。
私は「人を殺したい」と思ったとしても堂々といえないもんなぁ。
言論の自由がある国とはいえ。

あと、何かきっかけで「人を殺したい」と思ったそこのあなた。
この本では人殺しの参考にはならないと思います。
さいえんす?
東野圭吾

さいえんす? (角川文庫)

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さいえんす?というタイトルらしく、科学なネタを中心としているエッセイ集。もちろん、脱線しているお話もあります。

・数学を勉強していた身として大変参考になった「数学は何のために?」
・ダイエットについて書いてある「何が彼等を太らせるのか」
・血液型性格診断を批判する「今さらですが・・・」
はもう、とてつもなく共感できました。
すごいよ、東野圭吾さん。

また、「二つのマニュアル」という話は改めて自分の行動を確認しなくてはと思い知らされます。
このエッセイでは、JR福知山線の事故から自身の工場での体験談へと話はつながり、表向きのマニュアルでは効率化や手間暇の面で都合が悪いため、安全を怠る裏マニュアルができてしまうということですが、これは私の職場でも同じこといえるなぁと。
それはもちろん、このエッセイのような命の危険ではありません。
情報漏えいのことですね。
表向き「必ず鍵付きロッカーをつける」とか「USBメモリ使用禁止」とかあります。
ロッカーは置き場所がなく用意できないときは仕方ないとして、USBメモリが使えないのはとてつもなく不便なんですよ。
だからこっそり使いたいのですよね。
「職場のPCにしか使わないから」という感じで使ってね、盗まれました。ってなったらしゃれになりません。
クビが飛ぶどころの騒ぎではないので。
気をつけなくては。
気をつけるっていうのは、もちろん「裏マニュアルができないように」です。
ペンギンもクジラも秒速2メートルで泳ぐ
佐藤克文

ペンギンもクジラも秒速2メートルで泳ぐ―ハイテク海洋動物学への招待 (光文社新書 (315))

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2007年8月に出版された科学の本。

水中で活動する生物にデータロガーという体温や加速度などを計る装置をつけて、得たデータによって動物の姿を解明するバイオロキング研究について書いてあります。
その研究において、ペンギンとクジラが秒速2メートルで泳ぐであろうという根拠が書いてありますが、これはほんとに最後のほうの結論で、データロガーで得られたあんなことこんなことと、研究の裏話がたくさん書いてあります。クジラについてはほとんどでてきません。

研究成果の中で驚きなのは「鳥類は恒温動物・爬虫類は変温動物」という常識は水中動物に関しては一概に言えないという話。
ペンギンは海に潜ってエサを探すとき、一時的に体温が10度近く下がるらしい。ほぇー。

他にペンギンの泳ぎ方の考察というのも面白いです。
これは水族館ではきっとわからないであろう結果だから、無駄な雑学として、生物の知らない世界を知る楽しい本です。


特別に難しい知識は必要としない本で、中学生の理科の知識があれば充分読めます。

ちなみに秒速2メートルとは時速7200メートルだから、7.2km。
人がゆっくり走る程度の速度です。
水族館の通になる
中村元

水族館の通になる―年間3千万人を魅了する楽園の謎 (祥伝社新書)

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「みんなが知りたい水族館の疑問50」で書いたとおり、この本を読んでみました。
内容としては「みんなが知りたい水族館の疑問50」とあまり変わりませんが、こちらは写真がシロクロなのでちょっと残念な気分になります。
水族館のこんなところが疑問ですよね?ではお答えします。というような内容です。
だた、どっちの本も共通して、一般的な水族館の話をしてまして、例外としてこの水族館ではこんなこともあるよ。という感じで書いてあります。
両方の本を読めば水族館に関する知識が深まるかと確かに思います。

前に書きましたが、この手の本はどんどん情報が古くなっていきます。
本の中に資生堂のハードムースのCMに出演していたスーパーハードペンギン(イワトビペンギンのことだけど)の話題がちょこっとでてきます。時代を感じます。


印象に残った言葉

イルカやアシカには、ヒトの叡智では測り知ることができない頭のよさがあるんじゃないかと思うのだ。いや、きっとあるはずだ。たとえばイルカの、エコーロケーションによる通信とソナーの能力は、ヒトの感覚や常識からすれば並はずれた能力だ。もしかすると彼らは、それができないヒトを、彼らよりランク下の生物と認識しているかもしれない。
そんな風に、基準をヒト以外にしてみると、どんな動物であれ、頭のよさを判じることはできなくなる。食べ物を得るために、仕事を探したり、魚を獲る道具から作らねばならないヒトより、何もしなくても浮いているだけで飽食できるクラゲのほうが、より進化し頭がいいという考えだってできる。
本当なら、水族館は、そのようなことを発信しなくてはならないと思っているのだけど、ショーをすることによって、意図していたことと逆の方向に行っているような気もする。そのあたりは、ボクの水族館人としての大きなジレンマだ。
セックスボランティア
河合香織

セックスボランティア (新潮文庫)

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官能小説ではありません。
地元の図書館では図書分類369、社会福祉の棚に置いてあった本です。

あらすじとしては、障害者の性生活・恋愛に関することを取材して本となったノンフィクションのルポルタージュ作品です。

第1章から衝撃的です。
酸素ボンベをつけないと生活できない人が、介助者に連れ添ってもらい風俗に行ったときはボンベをはずして命がけでセックスをするという男性の話。
そのほか、障害者専門風俗店や障害者割引をしている出張ホストの話など、知らない世界・背景が書かれています。


いわゆる健常者の人って障害者と接する機会が少ないと思う。
たぶん、駅のホームなどですれ違う程度で、家族・友達に障害を持っている人がいるっていう人はほとんどいないのではないでしょうか?
小さい頃だと、聾学校など別々の学校になる場合がほとんどでしょうし、社会人になったときは・・・職場で障害者を受け入れているところは少ないでしょうから。
だから、健常者の人って障害者の人を「特別な人」と見てしまう傾向があるのではないかなと。
この本では『性に関しても特別な人ではない』ということが分かるかと思います。


私が言っても他人事にしか聞こえないのは分かってます。。
「SVできるか?」って尋ねられたら私は間違いなく「ムリ」って答えますし、もし恋人が(いたとして)「SVの活動をしたい」と言い出したら「やめてちょうだい」と答えるからね。
性って感情論が入ってくるでしょうから、難しいものです。


追記。
youtubeに動画があります。
一番初めに登場しているのは作家の岩井志麻子先生。
http://jp.youtube.com/watch?v=GskIY17qpLg
http://jp.youtube.com/watch?v=esix4qCbJgs
いとしのヒナゴン
重松清

いとしのヒナゴン 上 (1) (文春文庫 し 38-5)


あらすじ
30年ほど前、小さな町、比奈街に現れた謎の未確認生物「ヒナゴン」が2002年の現代になって目撃情報が出た。
当時の盛り上がりを復活させるべく立ち上がる町長、イッちゃんを軸に起こるドタバタコメディ。

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これは、1970年代当時広島での未確認生物「ヒバゴン」をモデルに作られた作品だそうで、「ヒナゴン」というタイトルで映画化もされています。

ヒナゴン

昔の都市伝説を扱う特番などでUFO(そういえば矢追純一は何をしているんでしょう?)とかツチノコとかは知ってますけど、「ヒバゴン」は知りませんでした。
全国区で有名なんですかね?


今まで重松清作品は「ビタミンF」「流星ワゴン」と家族を描いたものだったけど、今回は家族の温かみではなく、ふるさとの温かみというものを描いています。
東京に夢を描いて出てきたものの、途中で挫折して田舎に戻ってきた25歳の女性ノブが語り手となって町の騒動を描きます。
町の騒動は主に2つで
・タイトルにもなっているヒナゴン
・町の合併問題
町長イッちゃんが役所に設立したヒナゴン専用の類人猿課、未確認生物のために町の批判をくらい立場を失っていくイッちゃんとその周りがとにかく面白いです。
これまたオススメ。


名セリフ

「なんかさー、わたしね、最近っていうか、いま思ったんだけど、信じるって、ひとのためにすることじゃないのよ。自分が信じたいから、信じるの。理解とか納得とかって勉強では言うけど、そんなのじゃなくてさ、とにかく信じたくて、信じてるのが気持ちよくて、それを信じるのをやめちゃったら、なんか、寂しくて、悲しくて、悔しくて、そんなの嫌だなって・・・・・・そういうことなの、信じるっていうのは。だから、いい?信じるのって楽しいことなのよ。うん、楽しいことを信じるんじゃなくて、信じることが楽しいの。それは、裏切られちゃうこともあるかもしれないけどさ、いいじゃん、わたし、裏切られちゃう悔しさや悲しさより、信じてるときの楽しさのほうが好きだもん。(後略)」
みんなが知りたい水族館の疑問50
中村元

みんなが知りたい水族館の疑問50 イルカは楽しんでショーをしているか? 水槽が割れることはないのか? (サイエンス・アイ新書 28) (サイエンス・アイ新書 28)

サブタイトルは・・・
イルカは楽しんでショーをしているか?
水槽は割れることはないのか?


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今まで人生で水族館に行ったのは
・鴨川シーワールド(小学3年?)
・沖縄美ら海水族館(高校2年修学旅行時)
・サンシャイン国際水族館(高校2年冬)
・須磨海浜水族館(2007年の9月末)
の4つあって、それぞれ「ラッコはかわいいなぁ」「イルカのジャンプはすごいなぁ」なんて見てました。

昨年の水族館の様子を思い出しながら読みました。
その須磨海浜水族館のこともこの本は少し触れてありまして、
「大水槽の中に最初にイワシの群れを入れた」
「景観を表すための造波装置は須磨海浜水族館が世界初で20年前に実現している」
なんて、昨年そんな見方してなかったよ。
ショックです。


この本が出版されたのは昨年2007年07月で結構最近。
水族館の名物などにも少し触れてあるため、この手の本は時期が過ぎるとあっさり価値が消えていきます。
水族館に今から行く、もしくは思い出す、というなら『今』読むと価値ある一冊になると思います。

見開きの右側のページはすべてカラー写真。
かわいいイルカの写真から、水族館の裏側の様子も写っています。
さて、疑問については簡潔によくまとまっていますが、細かいところは著書「水族館の通になる」で書いたからそっちを参考にしてください。とのことで、なんかだまされている感じにもなります。
ちょっと悔しいのでこの本を探してみます。
水族館の通になる―年間3千万人を魅了する楽園の謎 (祥伝社新書)

水族館の入館料が高い理由、
暖房、水の管理などのための電気代、大きい水族館で年間1億円だから維持費のため値段が高いというのは納得です。


印象的な文章・・・

「うちの子はつまらない生き物ばかり見るのだが、ナゼ」
・・・子供が座り込んだら、なにかを発見した証拠。それは世紀の大発見だと思って、その場にいさせてあげたい。

「今後、水族館で見られる生き物にはどんなものがあるか」
『ジンベエ?それは通過点だよ。うちはね、クジラを飼うよ、クジラ。地上で最大の生物が飼えるのは水族館しかないからさ』(沖縄美ら海水族館館長の言葉)
「三国志」合戦事典
拓殖久慶

「三国志」合戦事典 英雄たちの激闘全ガイド (PHP文庫)

三国志に出てくる39の合戦を簡単に解説してる本。

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前書き及びカバー裏表紙に「<三国志演義>の創作を排除し、史実に踏まえた論述によって、合戦の真実を浮き彫りにした」と書いてあるのですが、貂蝉のことがおもいっきり書いてあったりします。
だから、三国志の史実を知りたいという人は読むべき本ではありません。
三国演義で「あの戦いって何だっけ?」というときにちょこっと調べるにはいいかもしれませんが、解説がしょぼすぎるので、普通にwikipediaを見たほうがいいです。

あと、この本ではひたすら劉備は無能という論を挙げてますが、無能ならさすがに1国築けないと思うけど。。。
3ヶ月ぶりに受験対策雑記です。
この3ヶ月間、あまり勉強してないなぁ。
小説にはまったりしてましたから。

さて、いつも問題集ばかり勉強していては飽きてくるので、ちょっと違うことをしようということで、基本情報技術者試験のjavaの問題、平成20年春問題8を解いてみました。
問題は基本情報処理技術者試験のホームページからダウンロードできます。
もしかしたら、市販の問題集などからも見ることができるかもしれませんが、amazonで検索したら、あまりjavaに的を絞った書籍は少ないようです。
一番最新の本は2008年03月の基本情報技術者試験合格サポートJAVAという本みたいです。
これ↓
基本情報技術者試験合格サポート Java

一橋出版
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さて、問題解いて答え合わせしたのはいいけれど、解説がないからちょっと困る。
解説読みたいためだけに合格している試験の本を買うのは気が引ける(試験はCOBOLで受けたんですよ、にゃは)。
そんなわけで、自分なりに勝手に解釈し、これを見ている人がいつかコメントやメールで解説してくれるだろうという勝手なことを考え、ちょこっと書いてみようと思います。


まず、答えとなるソースです。
(ここのブログのレイアウトではタブが表示されないようなので、txtファイルを用意しました)。

問題のプログラムの説明で、「抽象クラスStateは、電気ポットの状態を定義する。」とだけ書いてあります。
Stateクラスを見てみると、static finalなStateクラス型の変数を定義してます。
public static final State IDEL = new Idle();
public static final State HEATING = new Heating();
IDELにnew Idel()、HEATINGにnew Heating()とStateクラスではないオブジェクトを入れてます。
オブジェクトにオブジェクトを入れるときは、自身と同じクラスか、そのサブクラスでないといけないこと。
及びプログラムの説明からIDLEクラス及びHEATINGクラスはStateクラスのサブクラスということが分かります。
よって穴埋めcの問題はStateクラスを継承する意味のウextends Stateとなります。

ElectricPotクラスのheat()メソッドとboiled()メソッドに注目すると、穴埋めd.heat(this)、穴埋めd.boiled(this)となっています。
このthisは自身のオブジェクトを表します。
すなわちElectricPotクラスのオブジェクトです。
それを引数とする、heatメソッド、boiledメソッドを改めて呼び出しています。
これはプログラム1のheat(ElectricPot pot)、boiled(ElectricPot pot)しか見当たらないので、これを呼び出しているはずです。
ということで、穴埋めdはStateクラスを表しているものであることが分かります。
ElectricPotクラスはStateクラスを継承していないのでウではないし、ElectricPotクラスにheat(ElectricPot pot)いうようにheat()メソッドに引数があるものはないので、エでもありません。
また、Stateクラスのheat(ElectricPot pot)メソッドはstaticではないので、選択肢イでもありません。
ということで残ったアが正解。

最後にElectricPotクラスのheat()メソッドでは水がなかったときに例外を投げるという処理がないことから、Stateクラスのheat(ElectricPot pot)で例外を発生させ、スローさせていることがわかります。
そこで穴埋めa,bは例外を投げる条件と例外を投げればいいことになります。
potの水が0のとき例外なので、穴埋めcはpot.content == 0 と同じ意味の処理、ウのpot.isEmpty()となり、例外を投げるときは『throw new 例外』という形なので、選択肢エが正解となります。


見づらくてごめんなさい。
というわけで、次回は平成20年問12を書いてみます。


ただいまこの本を使って勉強中です。
徹底攻略 Java2 プログラマ問題集 Platform5.0 対応 (ITプロ/ITエンジニアのための徹底攻略)
探偵ガリレオ
東野圭吾

探偵ガリレオ (文春文庫)

あらすじ
警視庁に勤める草薙は説明のできない難事件にぶつかると、必ず訪れる場所がある。
それは物理学で助教授をしているかつての友人、湯川である。
この本は草薙と湯川が遭遇した5つの事件の話。

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ガリレオって歴史や倫理などにも登場する有名な科学者ですね。
「落体の法則」「慣性の法則」を発見した人、地動説を支持して宗教裁判にかけられた人。
1564年〜1642年(高校の時使ってた倫理の用語集参照)

物理学助教授、湯川が探偵役で5章の終盤になって初めて「カリレオ」なんて呼ばれ方をします。

さて、そんな人物をタイトルに挙げているくらいなので、各事件の真相は一般凡人には「知らないよ、そんなこと」である。
ですけどね、真相を化学実験を交えながら述べる湯川助教授の人柄、キャラクターがイメージしやすいいかにも「科学者」という感じで面白いですよ。


文庫本解説は佐野史郎さんが書かれており、湯川助教授は彼をモデルにしているらしい。
なるほど、解説にも書いてあるけど「特命リサーチ200X」は確かにコンセプトは似てるかも。


でも、ドラマ(今検索して存在を知ったけど)の主役は福山雅治って・・・見たことないけど、どうなんでしょう?
ガリレオ DVD-BOX
テレ玉で放送中の玉ニュータウンが放送3ヶ月で早くもDVD化決定ですね。

玉ニュータウン(限定版)


しかも、DVDには通常版限定版があるようです。
amazonの写真で裏面をよーく眺めると、限定版にはTシャツがついてくるみたいです。
通常版、限定版ともに玉ニュータウンMAPつきのようですよ。

もう少し収録内容が明らかになったら購入するかどうか検討します。


あと、イベントがありますね。
10月04日土曜日14時からイオンモール川口キャラ
出演者の誰が出てくるか分かりませんが、私、参加します。
10月は『玉ニュー史上最大のフリーマーケット』という番組設定があるから、オークションとかするかもしれませんね。
流星ワゴン
重松 清

流星ワゴン (講談社文庫)


あらすじ
「死んじゃってもいいのかなぁ」
そう思っている僕に5年前事故でなくなった父子がワゴン車で迎えにくる。
星の下を走りながら過去へと旅立ち、当時気づかなかった人生の曲がり道へとたどり着いて・・・


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流星ワゴンは
・死んでもいいかなと考える主人公、
・死んで幽霊となった今も生の世界をさまよう橋本さん、
・もうすぐ死期を迎えるが生に執着する父親
という3人の生き方とその3人の父子の関係を、主人公僕の過去での曲がり道を通して描く、ファンタジーも入った作品。

私はまだ20代(後半)で子供がいませんけど、もし私が結婚して子供ができたら読み直したい。
きっと30代〜40代のお子さんのいる人なら感動は間違いないでしょうね。

今日はなんとなく父親とお酒を飲みたくなりました。
今まで育ててくれた感謝の気持ちを込めて。


もし、私が過去に帰るならばいつになるのだろう?
当時も現在も自分で気づいていない曲がり角ってどこだろうか?
そして、後に残酷な結果となる曲がり角を変えることができないもどかしさを前に、どんなことを思うのだろう?
たぶん主人公と同じく素直には認められないのだろうな。



「分かれ道は、たくさんあるんです。でも、そのときにはなにも気づかない。みんな、そうですよね。気づかないまま。結果だけが、不意に目の前に突きつけられるんです」

(過去を見た後に)
「違う、嫌なんだ、さっきみたいな思いをするなんて」
「だから、怖いんでしょう?」
「悔しいんだ」
「なにもできないことが?」「私なら、なにも知らないほうが悔しいですけどね」
「知らないほうが、ましだ」
「被害者づらができるからですか?」

心に刺さるイタイ言葉です。
密告
真保裕一

密告 (講談社文庫)


あらすじ
萱野はかつてのライバル、現在は上司である八木沢にある日、ありもないことで怒られる。
警察に身を置く立場であるにもかかわらず接待をしていたという密告があり、その密告者とされた。
自らの汚名を晴らすため、独自に真犯人を探すうちに警察内部の闇が見えてきて・・・。


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お話は萱野の一人称、「わたし」視点。
密告者扱いされて困る主人公が真犯人を探す。
その背景には8年前の出来事はゆるぎない事実ではあるが、
今回の事件に関して好きな女性に疑いの眼を向けられたため。
彼女の振り向いてもらうために公務や、
事故の被害者に強引に話を聞き出すわけですが、
警察の枠を大きく飛び越えてまで操作をするほど、
女性の魅力が小説内に出てこないので、
動機がちょっと薄すぎないかな?

それと、過去が過去なだけに、ミステリーとはいえ暗い印象があります。
それは、主人公もヒロインもすべてが魅力にかけるため、感情移入する場所がないからだと思います。
ストロボ
真保裕一

ストロボ (新潮文庫)


あらすじ(文庫本裏原文そのまま)

走った。ひたすらに走りつづけた。いつしか写真家としてのキャリアと名声を手にしていた。情熱あふれた時代が過ぎ去った今、喜多川は記憶のフィルムを、ゆっくり巻き戻す。愛しあった女性カメラマンを失った40代。先輩たちと腕を競っていた30代。病床の少女の撮影で成長を遂げた20代。そして、学生時代と決別したあの日。夢を追いかけた季節が、胸を焦がす思いとともに、甦る。

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真保裕一先生といえば長編ミステリーというイメージがありますが、この作品は5章仕立ての短編。
とはいえ、各章話がつながっているので普通の小説ともとれる作品。


この先思いっきりネタバレ


カメラ・写真などから記憶をさかのぼっていく、時間が逆行して話が進んでいきます。
そのため、5章のお話があるわけですが、5章→4→3→2→1章というページ構成になっています。
はじめはページ順に、2度目は1章から読んでいくといろいろと見えてくるところがあるのではないでしょうか?
はじめは気づきにくいであろう言葉「それで終わっちまうぞ」とかね。

作者のあとがきにも書いてありますが、各章に妻がかかわっています。
どの章も妻、喜美子は話の脇役的存在で、5章の最後に光司が妻に遺影を撮ってもらうシーンがあってちょっと感動的。
しかし4章・3章と読んでいくと「何故」という気持ちが湧き出てしまいました。
妻を愛してるというような分かりやすいエピソードがまったくない。
それどころか浮気のエピソードがあるんですよね。
妻・喜美子は浮気のことは知っていて影で見守っているわけで、元の鞘に落ち着いたと考えれば強引に納得できますが、それだけでは力がないような気がしました。

あと、物語の中心ではないですが、「27歳のときに出した写真集」がひとつのキーワードになっています。
当時の自分と今の自分の写真・情熱を比べるシーンが何度か出てきます。
誰もが「昔はよかった・輝いていた」と考えるときがあると思います。
一般には自分の記憶の中だけで終わるものですが、作品を通して回想できるのは、写真を始め芸術ならではですね。

あと、この作品は各章とも人の見方を書いてます。
主人公喜多川は経験・プライド・背景が邪魔をして一方的な見方をしますが、章の最後で写真を通してその人の行動・言葉の意味が分かるが手遅れとなってしまう。
少し悲しい物語とも考えられます。

荻原浩

噂 (新潮文庫)


あらすじ
黒いレインコートを着ている男が女の子を襲う。
レインマンは女の子の足を切り取っていく。
レインマンに襲われないためにはミカエルの香水をつければ大丈夫。
女子高生の口コミによる商品販売の戦略のための作った噂の内容が現実に起こってしまう。

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噂、いわゆる都市伝説を扱った作品で、ミステリーですね。
でも本格派というものではないので、すーっと読めます。
固く読まずに人物描写を楽しんでいくといいと思います。

「衝撃のラスト1行に瞠目!」って帯にかかれているけど、衝撃のラストは1行ではなく1節ですかね。
この帯だけみて、結末を最初に読んでしまう人がいるかもしれませんが、最後の1行だけではなんだかわからないもの。
神様からひと言
荻原浩

神様からひと言 (光文社文庫)


あらすじ
大手広告代理店を退職し食品メーカーに再就職した涼平は会議で失態を起し、リストラ要員収容所「お客様相談室」に異動される。
プライベートでも恋人に逃げられ冴えない生活を送ることになったサラリーマンの奮闘はいかに・・・。

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本作の主人公である涼平は27歳で、少しプライドが高い。
2002年の作品で、最近の事情を舞台にしている辺り、『私自身を読んでいる』そんな感じがしてしまいました。私とはまったく関係ない職種が舞台なのにね。
ところどころユーモアがあるので、退屈しないで一気に読める作品かな。


『神様からひと言』というタイトルなので、気になった言葉を1つ。
「会社っていったい何なんでしょう」
「おでん鍋といっしょだよ」
その後の理由を読むとものすごく納得のいく名セリフです。


この作品はドラマにもなっていてDVD化されているそうです。
神様からひと言


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追記・2008年09月04日
ここ最近、三笠フーズによる事故米のニュースが騒がれています。
この作品は米ではありませんが、似たような現象を会社側から描いています。
先見の眼があった作者はすごいですね。
タイムリーな話題なので、読んでみることをお勧めします。
ビタミンF
重松清

ビタミンF (新潮文庫)


30代後半、
若いというには年齢があり、
年寄りというにはちょっと若い。
そんなお父さんと家族の触れ合いを中心とする、
7編の短編物語。

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舞台としては2000年。
中学生の子供をもつお父さんも書いているから、
だいたい今の大学生〜新入社員くらいのお父さんのお話ですね。
他愛もない日常を送っているお父さんが、
ちょっとした子供のトラブルなどをかかえて、
家族と向き合うというのが大半のストーリー。
ほのぼのしているため、
まさに「ビタミン」のようにじんわりと体に吸収される作品です。
模倣犯・・・文庫本は全5巻
宮部みゆき

模倣犯1 (新潮文庫)



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5〜6年位前に中居正広主演としてテレビでたくさんCMしていた映画の原作小説。
もちろん、映画は見てるわけありません。
↓映画のDVD
模倣犯


全5巻で1冊500ページくらい。
1週間は仕事と模倣犯で終わったといっても過言ではないほど長かった。
おかげさまで、睡眠時間が短かったです。

この小説は3部構成で
1巻は第1部・・・事件発生。
2巻・3巻は第2部・・・容疑者視点で事件発生前〜事件発生後少し。
4・5巻は第3部・・・真相解明に向けてさまざまな人からの視点。
という構成なので、2・3巻→1巻→4・5巻と読んでもあまり違和感は感じないと思います。

ミステリだけど推理小説ではありません。
細かい伏線は張られていない(と思う)ため読むほうは、「いつ、どうやって犯人は捕まってしまうんだろう?」というのをドキドキしながら純粋に物語を楽しめます。
また、この作品は犯罪トリックなどに焦点を当てるのではなく、被害者・加害者の心理状況を細かく描いている作品のため、ちょっと展開が遅いかな?と思ってしまいました。
しかし、その分それぞれの人物への感情移入がしやすくなっているため苦痛ではありません。
超・殺人事件―推理作家の苦悩
東野圭吾

超・殺人事件―推理作家の苦悩 (新潮文庫)


作家が東野圭吾でタイトルに『殺人事件』と書いてあるからミステリー・推理小説なのかな?と思ってしまいすが、そうではありません。

●超税金対策殺人事件
●超理系殺人事件
●超犯人当て小説殺人事件(問題篇・解決篇)
●超高齢化社会殺人事件
●超予告小説殺人事件
●超長編小説殺人事件
●魔風館殺人事件(超最終回・ラスト五枚)
●超読書機械殺人事件
という8つの短編小説で、殺人事件を書いている作家・編集者などにスポットを当てたユーモアある作品です。
特に理学部出身(いちおう)な私にとっておもしろかったのは超理系殺人事件。
意味が分からない専門用語がバンバンでてきて、佐井円州な出来上がりなのですが、結末を読むとすっきりまとまってます。
おもわず頬が上にあがるようなギャグ作品で、8編あわせてもページ数は少ないので、活字が苦手な方でも気楽に読めるのではないかとおもいます。
白夜行
東野圭吾
白夜行 (集英社文庫)


あらすじ
1973年に質屋の主人が殺害される。
この事件後、被害者の息子、亮司と、容疑者の娘、雪穂の周りでは次々と奇妙な・凶悪な犯罪が起こり・・・。

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文庫本で800ページ以上もある、ボリューム満点な作品です。
昔ドラマになったようですね、見てないけど。
↓ドラマDVDBOX
白夜行 完全版 DVD-BOX


この作品、主人子の亮司と雪穂の視点はなく、その周囲にいた人の視点で2人の印象、行動を書いているため、亮司と雪穂は何を考え生きているのか最後まで分かりません。
読者が想像するしかないんですね。
そして、亮司と雪穂が一緒に行動しているシーンが一切出てこないため、2人のつながりは物・事件などを通して(読者が)推理します。
それで、800ページのボリュームだから、「あ、あれってこういうことだったのかな?」とたくさんある伏線は何度も読み直さないと分からないと思います。
少なくとも1回読んだだけでは分からないこと多すぎです。
1回目500ページほど読んだときは「なんだかよく分からない作品」と思いましたが、現在2回目を300ページほど読み直して「あ、これってここにつながるの?」と発見したときはものすごい快感を味わえます。
集英社文庫ナツイチに選ばれているようですが、この小説の伏線・事件を徹底的に考えると、この1冊だけで中学・高校生の夏休みは終わってしまうのではないでしょうか?
まさに「ナツイチ」な1冊。
ただ、読書感想文にするにはあまりにも長いすぎる。
天空の蜂
東野圭吾
天空の蜂 (講談社文庫)


あらすじ。
原子力発電所の上に盗まれた最新型の大型ヘリコプターが無人でホバリングする。犯人の要求は?政府が下した決断は?

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なんか東野圭吾作品が多いですが、好きなんです。東野作品。

ジャンルとしてはサスペンスなのでしょうか?

今後の未来のために日本、いや地球全体で地球温暖化や石油の枯渇の可能性など環境について考える必要が出てきている現在、火力発電に変わる代替エネルギーとして考えられる原子力発電による電力供給の需要と危険性を訴えると同時に、政府はもちろんのこと国民一人一人がその問題について考えるべきということを訴えています。
ただ、訴えているだけではその辺しょぼい新書になっちゃいますけど、これは小説ですので、犯人を探し出すシーンや人の心理などを細かく書いてあり、文庫本で622ページという長大スケールです。

書かれているのは10数年前なのですが、今の時代だからこそ読むべき作品で、もっと勉強しないといけないと考えさせられます。
Liar Game、
今週の17ポーカーの9ゲームはちょっと疑問に思ったので、考察。

*はジョーカーの意味だと思ってください。


キクチは最初の手札は
*AAKJ
でした。

っでK,Jを交換して
*AAJJ
のフルハウスに。

一方、秋山は手札を見せるシーンはなかったものの、5枚交換。
結果
QQQQK
の4カードでした。

・・・
キクチは2枚、秋山は5枚交換したことにより、場は17枚すべてのカードが使われたことになります。
ということで秋山の最初の手札。
AAKKJ
であったことがわかります。

ゲームの流れでもう1つ大事な要素。
キクチの2枚交換を見た後、秋山は5枚交換します。


まず、秋山の5枚交換の考察をしてみます。
今までのゲームの流れ、先週・今週の話から、秋山はキクチがジョーカーを持っていることは確信しているはずです。
キクチの残り4枚の手札がどうなっているか?
キクチは2枚交換することから、はじめの手札は3カードが成立していたことは想像できるでしょう。
(ストレートならA残しての3枚交換もしくは4枚交換するはず。第1ゲーム参照)。
その3カードとなっているものですが、秋山の手札からA,K,Q,Jのどれで成立していてもおかしくないと考えることができます。
キクチの手がAの3カード、もしくKの3カードだった場合、3カードまたはフルハウスであると秋山は想像できます。
Qなら3カード、フルハウス、4カード、5カード。
Jなら3カード、フルハウス、4カードですね。

秋山のカード交換前の思考として、
もしキクチの最初の役が
Aの3カード→Aの3カードだった場合、
1_1・*AAKJ→*AAKJ
1_2・*AAKJ→*AAKQ
1_3・*AAKJ→*AAQJ
2_1・*AAKQ→*AAKJ
2_2・*AAKQ→*AAKQ
2_3・*AAKQ→*AAQJ
3_1・*AAQJ→*AAKJ
3_2・*AAQJ→*AAKQ
3_3・*AAQJ→*AAQJ
というパターンが考えられます。
キクチがAの3カード→フルハウスとなるパターンは
1_4・*AAKJ→*AAJJ(今回のパターン)
1_5・*AAKJ→*AAQQ
2_5・*AAKQ→*AAJJ
2_6・*AAKQ→*AAQQ
3_5・*AAQJ→*AAKK
3_6・*AAQJ→*AAQQ
3_7・*AAQJ→*AAJJ

1_1の場合、5枚交換で秋山が手に入れるカードはQQQQJ
1_2の場合、QQQJJ
1_3の場合、QQQKJ
2_1の場合、QQQJJ
2_2の場合、QQJJJ
2_3の場合、QQJJK
3_1の場合、QQQKJ
3_2の場合、QQJJK
3_3の場合、QQKKJ
1_4の場合、QQQQK
1_5の場合、QQJJK
2_5の場合、QQQKJ
2_6の場合、JJJKQ
3_5の場合、QQQJJ
3_6の場合、KKJJQ
3_7の場合、QQQKK
ですね。

キクチがはじめて札にK3枚のときはAと同じように考えることができるので略。

キクチが手札Qでの3カードだった場合
3カード→3カード
4_1・*QQAK→*QQAK
4_2・*QQAK→*QQAJ
4_3・*QQAK→*QQKJ
5_1・*QQAJ→*QQAK
5_2・*QQAJ→*QQAJ
5_3・*QQAJ→*QQKJ
6_1・*QQKJ→*QQAK
6_2・*QQKJ→*QQAJ
6_3・*QQKJ→*QQKJ
3カード→4カード
4_4・*QQAK→*QQQA
4_5・*QQAK→*QQQK
4_6・*QQAK→*QQQJ
5_4・*QQAJ→*QQQA
5_5・*QQAJ→*QQQK
5_6・*QQAJ→*QQQJ
6_1・*QQKJ→*QQQA
6_2・*QQKJ→*QQQK
6_3・*QQKJ→*QQQJ
3カード→5カード
4_7・*QQAK→*QQQQ
5_7・*QQAJ→*QQQQ
6_7・*QQKJ→*QQQQ
3カード→フルハウス
4_8・*QQAK→*QQJJ
5_8・*QQAJ→*QQKK
5_9・*QQAJ→*QQJJ
6_8・*QQKJ→*QQAA
6_9・*QQKJ→*QQJJ

で、秋山の5枚交換後の手札は
4_1の場合、JJJQQ
4_2の場合、QQJJK
4_3の場合、QQJJA
5_1の場合、QQJJK
5_2の場合、KKQQJ
5_3の場合、QQAKJ
6_1の場合、QQJJA
6_2の場合、QQAKJ
6_3の場合、AAQQJ
4_4の場合、JJJKQ
4_5の場合、JJJAQ
4_6の場合、JJAKQ
5_4の場合、KKJJQ
5_5の場合、JJAKQ
5_6の場合、KKAQJ
4_7の場合、JJJAK
5_7の場合、KKJJA
6_7の場合、AAJJK
4_8の場合、QQAKJ
5_8の場合、QQJJA
5_9の場合、KKQQA
6_8の場合、QQJJK
6_9の場合、AAQQK

キクチが手札Jでの3カードだった場合
3カード→3カード
7_1・*JJAK→*JJAK
7_2・*JJAK→*JJAQ
7_3・*JJAK→*JJKQ
8_1・*JJAQ→*JJAK
8_2・*JJAQ→*JJAQ
8_3・*JJAQ→*JJKQ
9_1・*JJKQ→*JJAK
9_2・*JJKQ→*JJAQ
9_3・*JJKQ→*JJKQ
3カード→4カード
7_4・*JJAK→*JJJA
7_5・*JJAK→*JJJK
7_6・*JJAK→*JJJQ
8_4・*JJAQ→*JJJA
8_5・*JJAQ→*JJJK
8_6・*JJAQ→*JJJQ
9_4・*JJKQ→*JJJA
9_5・*JJKQ→*JJJK
9_6・*JJKQ→*JJJQ
3カード→フルハウス
7_7・*JJAK→*JJQQ
8_7・*JJAQ→*JJQQ
8_8・*JJAQ→*JJKK
9_7・*JJKQ→*JJAA
9_8・*JJKQ→*JJQQ
となり秋山の5枚交換後は
7_1の場合、QQQQJ
7_2の場合、QQQKJ
7_3の場合、QQQAJ
8_1の場合、QQQKJ
8_2の場合、KKQQJ
8_3の場合、QQAKJ
9_1の場合、QQQAA
9_2の場合、QQAKJ
9_3の場合、QQAAJ
7_4の場合、QQQQK
7_5の場合、QQQQA
7_6の場合、QQQAK
8_4の場合、QQQKK
8_5の場合、QQQAK
8_6の場合、KKQQA
9_4の場合、QQQAK
9_5の場合、QQQAA
9_6の場合、AAQQK
7_7の場合、QQAJK
8_7の場合、KKJJA
8_8の場合、QQQAJ
9_7の場合、QQQKJ
9_8の場合、AAKQJ
と考えられます。

だから、秋山の役が
・Qの4カード、
・J3枚のフルハウス
なら秋山は勝てることになるんですね。
2ペア以下は負けるのは100%なので降りるはずで、
それ以外では安全策をとって降りるのが妥当ではないかと考えられます。

(ここまでで2時間くらい考えたよ)

次にキクチの言動です。
ジョーカーを持っているため勝利を確信していたキクチ。
秋山が5枚交換したあとのベットで「ジョーカーを持っていないと踏んだのか?」
というようなセリフがありましたが、冷静に考えれば17枚場で使われているのを考えられたはずで、
秋山の上限いっぱいの賭けの自信がわかったはずなのでは?

以上、疑問と考察でした。


今月は最新刊が発売されますよ。チェキです。
LIAR GAME 7 (7) (ヤングジャンプコミックス)
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